UBSとクレディ・スイスが事情聴取、LIBOR不正操作問題めぐり

スイスの銀行監督当局である連邦金融市場監督機構(FINMA)は、
ロンドン銀行間取引金利LIBOR)不正操作問題をめぐる調査で、
金融大手UBSとクレディ・スイスに事情聴取していると明らかにした。

FINMAの報道官は30日、ロイターに対し、「われわれは、
何が行われていたのかを判断することができる情報を
積極的に追求している」と述べた。

2行は正式な調査対象にはなっていないが、スイスの銀行は
FINMAへの協力を法的に義務付けられている。

クレディ・スイスは今月16日、当局の調査による
「重要な」影響はないとの見通しを示した。

不正操作問題における役割をめぐりスイス公正取引当局WEKOの
調査を受けているUBSは第1・四半期リポートの中で、
複数の司法当局から条件付きの猶予もしくは
刑事免責を受けたと明らかにした。

両行がスイスの規制に違反したとFINMAが結論付ければ、
FINMAは両行に対し、組織機構や経営者の変更を求めることができる。

報道官はまた、スイスの各当局が各国の調査・捜査当局と
密に連絡を取っていると明らかにした。

報道官は「既に行政上の支援を受けている」と述べた。