米FRB、景気支援に向け追加策実施する余地=バーナンキ議長

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は、
FRBには景気支援に向け追加金融刺激を
実施する余地があるとの立場を示した。

ロイターは24日、同議長が議会下院の監視・政府改革委員会の
ダレル・アイサ委員長(共和党カリフォルニア州)に
宛てた書簡を入手。

その中でバーナンキ議長は、「金融情勢を緩和し、
景気回復を強化するために、FRBには追加措置を
実施する余地がある」との立場を示した。

バーナンキ議長が来週ワイオミング州ジャクソンホールで行う
講演は、FRBが追加量的緩和を行うか見極める上で
大きな注目を集めている。

ツイストオペが継続している中で、新たな緩和措置について
検討することは時期尚早ではないかとの問いに対しては、
議長は政策担当者は常に先を見据えるべきと答えた。

「金融政策措置の効果が表れるには時間を要するため、
政策スタンスは必然的に将来の経済動向見通しを踏まえて
決定される必要がある」としている。

FRBは6月、米経済の成長見通しを大きく引き下げているが、
9月の米連邦公開市場委員会FOMC)会合でも、
見通しが下方修正される可能性がある。

第2・四半期の米国内総生産GDP)伸び率は年率換算で1.5%と、
現在8.3%の水準にある失業率を継続的に押し下げるには
力不足とみられている。