与党支持率は若干上昇、連立を組む小規模政党は苦戦=独世論調査

ドイツのビルト日曜版の委託で調査機関エムニドが
実施した世論調査によると、メルケル首相率いる
保守会派の支持率は若干上昇しているものの、
連立を組む小規模政党が苦戦しており、
2013年の選挙後に困難が予想されることが
浮き彫りとなった。

調査では、保守派支持率が
1%ポイント上昇して36%だったが、
連立を組む自由民主党(FDP)支持率は
1ポイント低下の4%で、
議席獲得の目安とされる5%を下回った。

新興政党の海賊党支持率も、
1ポイント低下して7%となった。

同党支持率は、4月に
12%でピークとなった。

海賊党は与党にとっての主要ライバル政党の
支持率を食う形となっているため、
同党の支持率低下は
メルケル首相には悪いニュースとなる。

メルケル首相の顧問を務める人物は、
今年に入りロイターに、
海賊党の支持率低下は首相にとって
最大の懸念の1つだと述べた。

調査では、最大野党の社会民主党SPD)の支持率が
1ポイント低下の28%、将来の連立参加を準備している
緑の党支持率は1ポイント上昇の14%だった。

今回の調査結果が来年の選挙で再現され、
FDPが下院での議席を失えば、メルケル首相は
2005〜2009年同様、SPDと「大連立」を
組むことになる公算が最も大きいとみられている。
調査は16〜22日、2792人を対象に実施された。