オーストリアの「AAA」格付けを確認=ムーディーズ

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは21日、
オーストリアの「AAA」格付けを確認した。

ただ、格付け見通しは引き続き「ネガティブ」とし、
ユーロ圏債務危機に対するぜい弱性から、
いずれ格下げする可能性もあると警告した。

ムーディーズオーストリア経済が「幅広く多角化され、
競争力もある」とし、同国は「これまでも財政赤字
低水準にとどめてきた」と評価。

ただ「ユーロ圏の他の堅調な国と並び、オーストリア
ユーロ圏の各国政府とそれぞれの国の銀行を支援するための
かなり規模の追加支援についてコミットする必要がある」とした。

その上でオーストリアの銀行部門は、資産価値と
資本水準の低さを踏まえると、今後もぜい弱であり続ける。

これにより、2012年2月にオーストリア
ソブリン格付け見通しを『ネガティブ』
としている」とした。

他の格付け会社では、S&Pが1月に
ユーロ圏9カ国の格付けを一斉に引き下げた際、
オーストリアの格付けを「AAA」から
「AAプラス」に引き下げた。
格付け見通しは「ネガティブ」。

一方、フィッチ・レーティングスは「AAA」格付けを
維持しており、格付け見通しも「安定的」としている。