IMF、金融監督強化に関する戦略を発表

国際通貨基金IMF)は21日、
世界の金融システムで問題が発生した場合に
早期に発見するための監督強化戦略を明らかにした。

IMFのリプトン筆頭副専務理事は声明で
「経済成長と安定にとっての金融システムの
重要性を踏まえると、システミックリスクを
初期の段階で指摘し、マクロ金融政策面での
助言を迅速に行うことが大切だ」との考えを示した。

IMFが打ち出した新たな戦略は、
1)分析や政策分野面での改善、2)金融システムの監督強化、
3)潜在的な問題に関する各国当局とのコミュニケーション向上、
の3本柱から成り立つ。

最初の分野でIMFは、金融システムにおける
ぜい弱性やつながり、国境を越えた問題の
波及などについての分析や政策アドバイスを向上させる。

監督強化については、IMFの年次協議において、
国境を越えた問題を加盟国とまとめるなど、
金融監督の手段を改善する。

さらに、各国当局との積極的かつ
率直な関与により、政策助言の効果を高める。