経済相の穀物輸出規制示唆に「驚き」=ロシア農業次官

ロシア農業省のシェスタコフ次官は22日、
ベロウソフ経済発展相が突然、穀物輸出規制の
可能性を示唆する発言をしたことに驚いており、
輸出規制や国内の穀物市場の保護を目的とした
関税について議論はされていないと述べた。

同次官は黒海沿岸のソチで開かれた経済フォーラムで
記者団に対し、「正直に言って経済発展相の発言には
私も驚いている。これまでの会議で輸出制限が
議論されたことはなく、今年に入って経済発展省が
輸出規制を提案したこともない」と述べた。

同次官は、国内の穀物市場を制御するため、
農業省の穀物在庫を市場で売却する計画を
改めて明らかにした。

農業省は10月にもこの計画を決定する見込み。

干ばつで大きな影響を受けた地域の1つである
シベリアでは収穫量が25%以上減少し、年末までに
政府による介入が必要となる可能性が高いという。