スペイン、銀行セクターなど財政再編する必要=ECB専務理事

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は、
ECBはスペインの債券を買い入れる用意を整えているが、
スペインは銀行セクターや自治州の財政を再編する必要がある、
との考えを示した。

21日付のオランダ紙NRCハンデルスブラットが伝えた。

アスムセン専務理事は「ボールはスペイン側にある」
とした上で、「スペインは多くのことを成し遂げた。
特に労働市場は大幅に改革された。しかし、依然として
なすべきことが残っている」と述べた。

さらに「銀行の再編が必要だ。われわれは
引き続きしなくてはならないことに関する評価を
待っている。資産の質に関する外部の評価は
まだ最終的にまとまっていない。しかも自治州の
財政についても再編する必要がある」と語った。

ECBによる新たな債券買い入れプログラムについては
「(支援を要請する)国が厳しい条件を満たす必要があるため」
以前のプログラムより好ましい、との考えを示した。

ギリシャの問題に関しては、ユーロ圏から離脱すれば
ギリシャばかりでなく、ユーロ圏の輸出国にも
大きなコストをもたらす」と指摘、離脱の影響は
ギリシャ以外にも幅広く波及する、との懸念を示した。