ECB債券購入、他の理事会メンバーも懸念共有=独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁は、
ECBによる債券買い入れプログラムに反対の立場を改めて表明し、
ECB理事会にはプログラムを支持しながらも懸念を抱いている
メンバーが他にもいるとの見方を示した。

25日遅くに公表されたスイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング
とのインタビューで明らかになった。

イトマン総裁はその中で、債券買い入れ計画の発表は
市場に影響を及ぼしたが、「金融市場の短期的な動きを
中銀の政策指針とするべきではない」と指摘した。

また「理事会で債券買い入れプログラムに懸念を
抱いているのは決して私だけではない。大多数が
プログラムを支持したものの、一部のメンバーは
私と同様の懸念を抱いていると確信している」と述べた。

ECBは政策理事会の議事録を公表すべきかとの質問に対しては、
透明性の問題は議事録公表だけに左右されるわけではないと答え、
「理事会での議論をよりオープンに公表しない理由は
ほとんど見当たらないが、メンバーを名指しすべき
ということにはならない」との見方を示した。