ドイツのメルケル首相は25日、市場は一部のユーロ圏諸国の
債務返済能力について懸念していると指摘した。
ドイツ産業連盟の会合で、「一部のユーロ圏加盟国が
長期的に債務を返済できることへの金融市場の
信頼感が欠如している。世界は、ユーロ圏諸国が
どの程度競争力があるかについて疑問を抱いている」と語った。
また、強力な介入権限を持つ銀行監督機関が設置される前に、
欧州メカニズムを通じたユーロ圏域内銀行の資本再編について
言及するのは時期尚早との見解を示した。
2012年のドイツの財政赤字に関しては国内総生産
（GDP）比0.9％になるとの見通しを示し、
内需拡大が引き続き必要だと指摘した。
