衆院解散が協議の前提、全面審議拒否はせず＝安倍自民新総裁

自民党の新総裁に選出された安倍晋三元首相は
26日夕に記者会見し「衆院解散は国民との約束。
それを前提にいろいろな話をさせてもらう」と述べ、
野田佳彦首相が解散を約束することが
与野党間の協議の前提になるとの考えを示した。

秋にも召集される臨時国会は「一切応じないという
つもりはない」と一部の審議に応じる構えを見せた。

安倍新総裁は、解散について「国民に信を問うと
言ったのだから実行してほしい。紳士協定だ。
政治家として約束を果たすことが求められる」として、
今後も首相に決断を迫る考えを示した。

消費増税を含む社会保障・税一体改革の3党合意には
「自民党の理念が組み込まれている」として、
野田首相が求める党首会談にも「応じるのは
当たり前」との考えを表明。

「その中で主張は述べたい」として、会談で
予算の組み替えなど自民党の主張に応じるよう
求める方針を示した。

党人事に関しては「一両日中にじっくり考える」
としながらも、多くの地方票を集めた石破茂前政調会長と
「しっかり協力することで強力な体制を組める」として、
連携する姿勢を強調した。