前原担当相がECB総裁と会談、「デフレ脱却であらゆる努力」

前原誠司経済財政担当相は13日、国際通貨基金IMF)・
世銀総会出席のため来日中のドラギ欧州中央銀行(ECB)
総裁と都内で会談し、日本は円高基調と緩やかなデフレで
苦しんでおり、デフレ脱却に向けあらゆる努力を
政府・日銀で行うと伝えたことを明らかにした。

これに対するドラギ総裁の考えについては、
機微に触れるためコメントできないと述べた。
会談終了後、記者団に語った。

会談では、日本側が財政再建円高・デフレ脱却への
取り組みを説明し、ドラギ総裁から、欧州の経済の
先行きや今後の政策運営について考えを聞いたという。

会談ではECBの政策について「高く評価する」ことを伝え、
「経済見通しを含めたドラギ総裁の考え方、今後の取り組みに
ついても説明を受け、意見交換した」ことを明らかにした。

一方、日本の現状に関連して「円高基調・
緩やかなデフレに苦しんでいる。
早期に克服していかなければならない」
ことを伝え、政策対応として「財政健全化、
成長戦略実施のみならず、強力な金融緩和を
日銀に求めている。デフレ脱却のためにあらゆる努力を
政府・日銀がやっていく」と説明したことを明らかにした。

前原担当相は12日にはバーナンキ
米連邦準備理事会(FRB)議長とも会談した。

米欧の中央銀行総裁との会談を通じ、「それぞれの国が
政府の政策として、また中央銀行の取り組みとして
やるべきことはあるが、しっかりとした意見交換を
行うことが大事だという点でバーナンキ議長、
ドラギ総裁と共有できた」と語った。