フィンランド首相、ユーロ圏単一予算案に慎重姿勢

フィンランドのカタイネン首相は14日の
ラジオインタビューで、財政問題を抱える
ユーロ圏加盟国を支援するため提案された
ユーロ圏単一予算構想に慎重な姿勢を示した。

この提案は18〜19日の欧州連合EU)首脳会議で
協議される予定で、ドイツとフランスが支持している。

カタイネン首相はフィンランドの公共放送(YLE)に対し、
フィンランドはこの提案に多くの懸念を抱いていると発言。

統合されたEUからユーロ圏の予算を切り離すという
「哲学的問題」があると指摘し、単一予算の財源について
疑問を投げかけた。

ユーロ圏加盟国が短期資金をプールするという
EUの構想についての質問に対し、フィンランド
はユーロ圏共通債には依然反対だ、と答えた。

欧州信用危機の中心であるギリシャは今週の
EU首脳会議までに、新たな緊縮案について
債権者と合意する見通し。

カタイネン首相はギリシャ財政赤字削減の
達成期限を2年延長する案については
言及しなかったが、短期的に成長に影響が
及ぶとしてもギリシャは緊縮策を実行し続ける
必要があるとの考えを示した。

スペインについては、ソブリン救済は
深刻な問題になると指摘。

「スペインがいわゆる本格的な救済策を
必要とするとは思わないし、そうした救済が
必ずしも可能だとも思わない」と語った。