ポルトガル国債がOMT対象となる条件明確にすべき=IMF
国際通貨基金(IMF)は20日、ポルトガル国債が
欧州中央銀行(ECB)の新たな債券買い入れプログラム
(OMT)の下で買い入れ対象となる条件を明確に
するようECBに求めた。
IMFはポルトガル支援策の第6次審査後に発表した声明で、
ポルトガルは「大きく前進した」ものの、改革の成功は
欧州当局に左右される部分もあると指摘。
「プログラムの成功は欧州当局者がユーロ圏内部の
亀裂克服に向けた改革を推し進めるかどうかにも
かかっている」との見方を示した。
IMFと欧州連合(EU)は19日、ポルトガルが
6次審査を通過したことを明らかにしている。
IMFは、ポルトガルが債券市場に復帰するまで
同国を支援する意向を欧州首脳が表明したことは強い
「安全網」になるとしながら、ECBがOMTの条件を
明確化することも重要だと強調。
「信用市場の分断を克服し、金融政策の適切な伝達を
回復するためには、ポルトガルが債券市場への復帰を
始めるに伴いOMTの対象となるための基準を
さらに明確にすることも重要だ」とした。