ギリシャ向け次回支援、債務減免含むべきでない=アスムセンECB専務理事
欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は、
ギリシャ向け次回支援について、債務のヘアカット
(元本減免)は含まれるべきではないとの見解を示した。
26日付の独ビルト紙に掲載される
インタビュー記事の中で語った。
ユーロ圏財務相は26日、会合を開く。
同紙によると、アスムセン専務理事は「資金不足を補うため、
金利の大幅な引き下げやギリシャによる債務買い戻しなど
一連の措置が必要だ」と指摘。
その上で「ヘアカットはこれらの
措置には含まれない」と述べた。
また、ユーロ圏財務相が迅速な決断を
下すことを望んでいると語った。
専務理事は「ユーログループが26日に政治的な決断を下し、
次回融資が実施可能になることを非常に望んでいる。
そのためには今後2年間の資金不足を他のユーロ圏諸国が
補う必要がある。すべての関係国がそのために前向きな姿勢を
示さなければならない」と指摘した。
ユーロ圏財務相、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)は
この2週間に2回会合を開いたが、ギリシャ向け次回融資や、
同国債務を持続可能な水準に押し下げる方法について
合意に至っていない。