英経済回復は緩慢、国債買い入れ増額迫られる可能性=中銀総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁は27日、
景気回復を支援するために中銀がさらなる国債買い入れ
迫られる可能性があるとの認識を示した。

同日発表された第3・四半期の実質国内総生産
GDP)改定値は、五輪効果で前期比1%増加した。

議会委員会で証言したキング総裁は、2013年、2014年に
目覚ましい景気回復はないとの見解を明示すべきだった、
とした上で「ポンドの実効為替レートがさらに下がらなければ、
緩慢な回復がだらだら続く」との予想を示し「このような状況では
経済が新たな落ち着き所へと調整するため、国内政策で民間需要を
刺激するには限界がある。追加緩和が必要になった場合、
英国債を買い入れる現行の金融政策を継続するのが
適切だと信じている」と述べた。

次期総裁に任命されたカーニー・カナダ中銀総裁については、
総裁の役割をきちんと果たす人物と全幅の信頼を置いていると述べた。

総裁とともに議会委員会に出席したフィッシャー理事は、
来年には一段の金融緩和が必要になると予想。

中銀金融政策委員会のブロードベント、ウィール両委員は、
インフレが高水準でなかったら11月初めの金融政策委員会で
資産買い入れ枠の拡大を支持していたと証言した。