政府・日銀、アジア各国中銀と現地通貨の調達円滑化へ交渉開始

政府は30日、アジア各国の中央銀行と現地通貨の
調達円滑化に向けた交渉を進める方針を決めた。

すでに交渉を直接担当する日銀とともに、
中国など複数の中銀と協議を開始したとみられる。

政府・日銀は、アジア各国へ進出した企業が
現地通貨を調達しやすくすることを狙い、
邦銀など日系金融機関が保有する日本国債
担保として受け入れるよう各国中銀に求める。

合意すれば、中銀は日本国債を担保に現地通貨を
邦銀へ供給できるようになるため、邦銀は現地へ
進出した日系企業に現地通貨建て融資を柔軟に
行うことが可能となる仕組み。

現地通貨の調達円滑化策は、政府が
この日決定した「日本再生加速プログラム」の一環。

日銀は昨年11月、洪水被害が拡大していたタイ中銀と
日本国債を担保とした通貨バーツの供給策で合意しており、
政府は同様の仕組みを他のアジア諸国へ広げたい考えだ。