日銀とインド中銀が通貨交換協定再締結、限度額5倍に拡充

日銀は4日、インド準備銀行(中央銀行)との
2国間通貨スワップ(交換)協定を再締結した
と発表した。

昨年末に日印両政府が合意済みだったが、
インド側の事情でこの度発効した。

期限は2015年12月までの3年間で、限度額は
従来の30億米ドルから5倍の150億ドル
(1兆2000億円)に引き上げられた。

日銀は政府の代理人で、両国で外貨が
不足した場合相互にドル資金を融通する仕組み。

日印両政府は昨年12月、同年6月に期限の切れた
通貨スワップ協定を拡充することで合意していた。

世界的に流動性不安が高まるなか、インド通貨ルピーが
対ドルで急落し、同国で外貨不足懸念も生じていたのが背景。

発効まで1年を要した理由については、日銀・政府ともに
インド側の事務手続きが理由とのみ説明している。