欧州委、スペイン・仏などの財政赤字削減の期限延長を提案へ=報道

欧州連合EU)の執行機関である欧州委員会は、
スペイン、フランスなど一部のユーロ圏諸国に対し、
財政赤字国内総生産GDP)比3%以内に削減する
目標の達成期限延長を提案する方針であることが
明らかになった。
22日付のスペイン紙パイスが、
スペインやEU筋の話として報じた。

フランスは期限を1年延長して2014年に、
スペインはそれからさらに1〜2年先とする
可能性があるという。

報道によると、欧州委はスペイン財政赤字GDP比を
今年は7%、来年は6%とすることで合意している。

現在の目標はそれぞれ6.3%、4.5%。

フランスは22日、たとえEU当局が態度を軟化させても、
同国が掲げる2013年の削減目標を維持する考えを表明した。

欧州委の報道官は、パイス紙の記事に関するコメントを控えた。

欧州委員会のレーン委員(経済・通貨問題担当)は先月、
スペインの財政目標を2月に見直す計画だと表明。

さらに、より大幅な構造改革が求められる
2014年までの間は、追加的な緊縮措置は
必要ないと説明していた。

同委員はまた、21日付の仏紙ルモンドに掲載された
インタビューで、フランスについては追加的な歳出削減は
必要なく、「緩やかな調整」の余地があるとの見方を示した。