ECB、短期金融市場に十分な流動性供給へ=プラート専務理事

欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は29日、
短期金融市場を有効に機能させ、ユーロ圏経済を
支援するため、ECBは十分な流動性を供給していくと述べた。

デンマークの企業関係者の会合で行う講演の原稿での発言。

先週のECBの発表によると、約1年前にECBが実施した
1兆ユーロを超える期間3年の流動性供給オペ(LTRO)のうち、
30日に返済される分は1370億ユーロとなった。

プラート専務理事は「短期金融市場の全体的な流動性状況が
引き続き、現在の物価見通しと経済実態から正当化される
緩和度合いと確実に一致するよう、われわれは用心する」と述べた。

また、ECBのインフレ目標引き上げの議論について、
ECBへの信認を損ない、最終的には経済に悪影響を
与えるとして逆効果だとの考えを示した。