ユーロ圏の銀行、第4四半期に融資基準を厳格化=ECB調査

欧州中央銀行(ECB)が30日発表した四半期ごとの
銀行貸し出し調査で、第4・四半期は銀行の資金調達
環境が和らいだにもかかわらず、企業に対する銀行の
融資姿勢が厳しくなったほか、今後数カ月は
さらに厳しくなるとみられることが分かった。

調査によると、第4・四半期はすべての資金調達カテゴリーで、
銀行はリテール及びホールセール市場における資金調達
しやすくなった。

ECBは「2013年第1・四半期について、ユーロ圏の銀行は
リテール及びホールセール市場における資金調達環境が
一段と改善すると見込んでいる」と指摘した。

調査では、第4・四半期に企業への融資基準を
引き締めたとの回答がネットで13%のプラスとなり、
第3・四半期の15%から低下した。

銀行規制や自己資本比率規制の強化が、
融資基準引き締めの主要因という。

各行は、大企業に対する融資基準に
ついて特に引き締めたとしている。