スペイン、イタリア総選挙結果の影響を懸念

スペインは26日、イタリアで実施された総選挙の結果を受けて
政局の混迷が深まったことについて、強い懸念を表明し、
ユーロ圏全体に影響する可能性があると警告した。

マルガージョ外相は、マドリードで開かれた会議に
出席した際、記者団に対し、選挙結果への反応として、
債券スプレッドの動向を非常に懸念する感覚が
生じていると指摘。

「イタリアにとっても欧州にとっても幸先の良くない、
どこにもつながらない急転だ」と述べた。

スペイン政府は状況、特に金融市場への影響を
注視していることを明らかにした。

スペイン10年債の対独連邦債利回りスプレッドは、
イタリア総選挙の結果を受けて393ベーシスポイント
(bp)と数週間ぶりの水準に拡大した。

デギンドス経済相はマドリードでの会議を前に記者団に対し、
イタリアについて「状況がどう進展していくか見守る。
安定政権が樹立されることを望んでいる。イタリアに
とって良いことはスペインにとっても良い」と述べた。

また「最終的には欧州の危機脱却に必要な政策の
実施に向けた政治的意志が勝利を得る」と指摘した。

同相はまた、スペイン財務省が先週の国債入札で
110億ユーロ(145億ドル)近くを調達したことを受け、
同国の流動性は潤沢であり、市場の混乱に対応できる
との見解を示した。