キプロス問題、新興国に波及の恐れも=世銀専務理事

世界銀行のスリ・ムルヤニ・インドラワティ専務理事は24日、
新興国キプロスの銀行セクターが崩壊した場合の金融市場で
売りが加速する状況に備えるべきだとの見方を示した。

キプロス問題については、迅速な解決を促した。

北京でのフォーラムの際、欧州連合EU)の
キプロス支援策の一部として浮上している
1度限りの預金課税をめぐる動向を
注視しているとした。

この発言は、キプロス問題の波及の影響は
限定的との見方を示すドイツの要人の
コメントとは対照的。

また欧州の金融市場の取引はキプロス問題が
浮上して以降も比較的落ち着いている。

専務理事は、キプロス救済計画に対する投資家の
受け止めが余り良いものではなかったことが影響し、
特に欧州のぜい弱な国を脅かすかもれないと指摘した。

欧州の状況が世界経済に及ぼす当初の反応は、
心理的なものが影響しているとしている。