トルコ、流動性引き締め政策で与信の伸び鈍化へ=中銀

トルコ中銀は27日、流動性引き締め政策と
最近の資本流入の減速が与信の伸びを
にぶらせることにつながるとする一方、
同国の経常赤字は短期的に拡大する可能性が
あると指摘した。

中銀は26日、翌日物貸出金利を予想外に引き下げる一方、
流動性を吸収する措置を発表。

翌日物貸出金利を100ベーシスポイント(bp)
引き下げ7.5%とし、翌日物借入金利と1週間物
レポレートはそれぞれ4.5%、5.5%に据え置いた。

一方で、銀行の預金準備の一部を外貨と金で
積み立てる場合の準備率を引き上げ、市場から
外貨と金を9億ドル相当吸収する方針を示した。

さらに1カ月物レポ入札で供給する流動性の上限も
引き下げ、リラの流動性を吸収する方針も示した。

中銀は27日にウェブサイト上で公表した
プレゼンテーションで、「与信の伸びは
堅調な資本流入により、2013年序盤に加速したが、
最近は著しく減速している」と指摘。

流動性引き締め政策が最近の資本流入の減速と
相まって、与信の伸びがにぶる効果を
もたらすだろう」と説明した。

また、世界的な需要低迷と商品価格の見通しを受け、
インフレ圧力が抑制されていると指摘。

一方で、与信需要の伸びが価格に与える影響を
引き続き監視すると表明した。

さらに、内需の盛り上がりを受けて経常赤字が
短期的に拡大することが見込まれるとする一方、
中銀の政策により、それ以上の悪化は抑えられる
との見通しを示した。