ベルギー、赤字抑制に向けBNPパリバ保有株などの売却検討=報道
ベルギーは、財政赤字の抑制策を模索するなか、
仏BNPパリバやベルギー通信会社ベルガコムの
保有株式の売却を検討している。
ベルギーの主要2紙が27日報じた。
ベルギー政府は、仏・ベルギー系銀行デクシアの
救済に伴う同行の再編によって昨年の赤字が
対国内総生産(GDP)比で少なくとも3.7%に
押し上げられており、赤字抑制策を模索している。
ベルギーのDe Tijd紙と仏字紙レコーによると、
BNPパリバの保有株10%(約50億ユーロ=64億ドル相当)
の売却が検討されている。
ベルギーのディルポ首相の報道官は
この報道に関するコメントを拒否した。
両紙によると、政府は元国有通信会社ベルガムの
保有株3.5%(約2億3000万ユーロ相当)を売却し、
ベルギー・オランダ系金融大手フォルティスの分割で
創設されたバッドバンク、ロイヤル・パーク・
インベストメンツの株式保有比率を50.01%
(7億4000万ユーロ相当)に引き下げる可能性もある。