ムーディーズによるイタリア格下げ、全く関知していない=経済相
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが
イタリアの格付けを近く引き下げるとのうわさをめぐり、
グリリ伊経済・財務相は28日、格下げ決定について
全く関知していないと述べた。
イタリアをめぐっては、
フィッチが今月、格下げを実施。
市場ではイタリアの格付け見通しを「ネガティブ」
としているムーディーズが、続いて格下げに
踏み切るとのうわさが広まっている。
グリリ経済相は記者団に対し
「それに関する知らせはない」と述べた。
その上で、民間企業への公的セクターの債務返済開始により、
イタリア経済に関する評価が改善することを望むと述べた。
ムーディーズのソブリンリスク部門マネジングディレクター、
Bart Oosterveld氏は27日、ロイターに対し、イタリアの
連立協議の結果が格付けへ影響を与える可能性がある
との認識を示している。
ムーディーズは、イタリアの格付けをジャンク債
(投機的等級)を2段階上回る「Baa2」としている。