大手行の大口資金調達市場への依存を懸念=米FRB理事

米連邦準備理事会(FRB)のタルーロ理事は18日、
国内銀行の状況は金融危機前に比べると改善したものの、
大手行は大口資金の調達市場に依存しており、
こういった市場の流動性の影響を受けやすいとして
懸念を示した。

理事はブルームバーグテレビとのインタビューで、
大規模な金融機関について、「大き過ぎてつぶせない」問題と、
大口資金の調達市場の影響を受けやすいことが
特に懸念されると発言。

大口資金が調達される市場は、流動性
著しく低下することがあると指摘した。

FRBが前月、大手行を対象に実施したストレステスト
(健全性審査)の結果を公表した際、ゴールドマン・サックス
JPモルガンについて、自社株買いと配当計画を認めながら
資本計画の策定過程に問題があるとし修正を義務付けたのは
なぜかとの質問には、2行の資本計画は根本的な部分には
問題がなかったものの、短期的に変更が必要だと
判断される点が幾つかあったと答えた。

またFRBの資産買い入れについて、早計な縮小は
回避する必要があると考えていることを示唆した。

予想以上に弱い内容となった3月の米雇用統計を受け、
ある程度立ち止まる必要が出てきたとし「雇用統計が
例外なのか、それ以前の堅調な統計が例外だったのか、
見極めなければならない」と述べた。