英中銀次期総裁、米FRBの金利ガイダンスを称賛

イングランド銀行(英中銀)のマーク・カーニー次期総裁
(現カナダ中銀総裁)は18日、ロイター・ニュースメーカーの
イベントで、失業率が6.5%を上回っていて、かつインフレ率が
2.5%を上回る恐れがない限り事実上のゼロ金利政策を継続する
としている米連邦準備理事会(FRB)のガイダンスを称賛した。

金融市場では、FRBが事実上のゼロ金利政策を実施してから
4年以上にわたって続いている大規模な緩和政策の出口戦略に
注目が集まり始めている。

次期総裁は「FRBのガイダンスの価値は、これに大いに
役立っていることだと思う」と指摘。

金利調整のタイミングを市場参加者が正確に
理解するのに役立つということではなく、FRB
金利調整を考慮し始める最低限の条件を理解する
助けになる」と述べた。

カーニー次期総裁は6月1日にカナダ中銀総裁を退任し、
7月に英中銀総裁に就任する予定。

次期総裁は英国の経済や金融政策に
関するコメントは避けた。

英中銀就任後の最初の課題の1つは、FRBのような
ガイダンスを英中銀が採用するのかどうか、中銀内部で
合意形成を図ることになりそうだ。

オズボーン英財務相は、英中銀に対し、成長押し上げの
ために一段の行動をとるよう要求。

FRBが採用している政策のメリットについて、
8月に報告するように求めている。