ユーロ圏、もはや存続の危機に直面していない=仏経済相

モスコビシ仏経済・財務相は18日、ユーロ圏は経済が
低迷しているが、昨年のように存続の可否が問われるような
状況にはないとの認識を示した。

20カ国・地域(G20財務相中央銀行総裁会議に出席するため
ワシントンを訪れているモスコビシ経済相は、会見で「欧州は
今も経済危機、成長が十分でないという危機にある。ユーロ圏の
危機はもはやない」と述べ、欧州中央銀行(ECB)がユーロを
守るために何でもすると約束したことが、状況改善に大いに
寄与していると指摘した。

フランス経済はスタグネーションに陥っており、緊縮という
名目で短期的な歳出削減をさらにするのは悪い考えとし
「ユーロ圏のリセッションが2年目に入り、さらに緊縮を
進めるのは合理的とはいえない」と述べた。

その上で欧州のセンチメントは改善しており、どこかの国が
ユーロ圏を離脱するといった懸念も後退したと指摘。

「欧州にはもはや北とか南、厳格とか放漫という区別はない」
と述べ、域内では、スペイン、イタリア、ギリシャ
キプロスのようなデリケートな状況を解決し、同時に
成長に向けた共通のアジェンダを策定するという考えが
共有されているとした。