キプロス、資金需要満たすため優先的に金準備売却せず=財務相

キプロスジョージアデス財務相は、政府は資金需要を
満たすために優先的に金準備を売却することはせず、
その他のあらゆる選択肢を検討するとの姿勢を示した。

キプロス欧州連合EU)/国際通貨基金IMF)からの
支援のうち自力で一部資金を調達する必要があり、金準備を
売却して約4億ユーロを調達することで合意。

大規模な売却ではないものの、他のユーロ圏の中央銀行
キプロスに続き金準備の売却を余儀なくされる可能性が
あるとの見方から、金価格が30年ぶりの安値に
下落するなど影響が出た。

財務相は22日に行われたロイターのインタビューに対し、
金準備の売却はキプロス政府が国際支援団に対し確約したことの
1つだが、売却は優先的に行う事項ではないと説明。

「財政目標の達成に向け、あらゆる手段を尽くす。
新たな(調整)プログラムを策定せずに済むよう、
調達する必要のある資金は調達できると
確信している」と述べた。

その上で、金準備の売却はキプロスが受ける
国際支援の「重要な部分でもない」と強調。

売却する場合の時期についても、
見通しを示さなかった。

また、別の手段を通して資金を調達することが
できた場合は金準備の売却を再考するか
との質問に対しては、あらゆる手段を
検討する必要があると述べた。