100円乗せは足踏み

今週の為替相場は、あっさり出来ると思われた
1ドル=100円乗せを意識した動きが予想されます。

ただ、発表された米経済指標などを睨んで、
ドル売りが持ち込まれていることで、100円乗せは
ちょっと時間がかかるかも知れません。

市場では、100円乗せ目前まで迫ったことで、
このまま円が100円台に下落するとの見方が支配的でした。

しかし、ここで米国の経済指標が悪化したり、
中国経済が停滞していることが明らかになるなど、
円以外の要因で、ドルが売られる動きを見せました。

今週は、米雇用統計の発表があり、さらにECB、FRB
政策金利を決定する会合を開催します。

ECBは、一部で利下げの可能性を指摘する声が出ています。

米国でもFRB議長をはじめ、緩和継続の意思が示されています。

欧米ともに、金融政策は緩和的な姿勢に変化は無いと思われ、
先に緩和を決定した日銀との差が、ドル売り、ユーロ売りが
意識される動きを見せています。

予想外の材料としては、北朝鮮がどのような形で
暴発するのか、中国がいつ尖閣諸島に上陸し、
武力制圧をするのか、という問題が
強く意識されるものと思います。

北朝鮮も、中国も国際社会のルールを理解していないので、
その可能性はゼロではないと考えています。

北朝鮮、中国が暴発したら、円は瞬間的に
100円台に下落するものと見ています。

予想レンジは、
96.20〜102.20円、
ユーロ円が124.20〜132.20円、
英ポンド円が146.20〜154.20円、
ドル円が96.20〜103.20円。