円売り、仕切り直し100円乗せへ

今週の為替相場は、円売りが
仕切り直しされる展開が想定されます。

行方が注目されていた米雇用統計が
改善を見せたことで、一気にドル買いが
強まりました。

今まで、雇用統計が改善しなければ、
米国の金融政策に変化が無いと
見られていましたが、雇用統計改善が
継続的に続けば、米国の金融政策に変化が
出てくるとの見方から、ドル買いが強まったものです。

しかし、バーナンキFRB議長は
慎重な構えを崩していません。

市場は、そうしたFRBの姿勢を見極めながらも、
緩和解除を意識する動きを強めています。

この中、バーナンキ議長の去就を巡る観測が
流れるなど、緩和継続を指摘していた、
バーナンキ議長の退陣が囁かれており、
米国の緩和も旗振り役が退陣するとの思惑から、
緩和後を見極めて動きが出始めている、そんな感じです。

一方、懸念されるユーロ圏の情勢も、やや飽きられています。

ユーロを積極的に売る材料が
見当たらない中で、底堅い動きとなっています。

円は、連休中のサプライズがない中で、
日本からの対外証券投資が拡大するとの読みもあって、
再び100円乗せに迫る水準が意識されます。

過去2度、100円乗せをトライしたものの、
それに失敗したこともあり、3度目の正直と
なるか否か、注目されます。

さすがに、今回は100円台乗せる
可能性は強いと思っています。

予想レンジは、
ドル円が96.20〜103.20円、
ユーロ円が126.20〜134.20円、
英ポンド円が151.20〜158.20円、
ドル円が97.20〜105.20円。