目先の調整を継続か

今週の為替相場は、目先の調整を
継続するものと思います。

株価の急落をきっかけに、
円が大幅に上昇しました。

円は対ドルで、102円台から
100円台まで急伸しました。

株高、円安の構図が崩れたことや、リスク回避の
円買い戻しの動きが強まったわけです。

確かに株価の上昇が速かったことも事実ですし、
円安のスピードが速かったことに対する修正が、
今回の株価急落、円急反発に繋がったと思います。

株価は確かにこれまで安過ぎた感があり、
円高も容認できない水準にあったと思います。

しかし、その修正もまたスピードが
速すぎたと思います。

特に、株価は裏付けがあって上昇していたわけではなく、
株を買いたい人が多くて上昇していただけ、と考えています。

円も、デフレ脱却のためには、円安が必要、
というシナリオがその背景にありました。

株価も、円相場も実態がないまま、
動いていたと思えるのです。

本来なら、材料を吟味して、売り買いをこなして、
ある水準に届く訳なのですか、株は買わないと
乗り遅れるという思いで買いが膨らんだ訳です。

円相場も、日本政府の意向が大幅な円安にある、
という見方から、円安がどんどん進行していたのです。

本来なら、他国の意向はどうなのか、見極める必要も
あるのですが、G7で円安は容認された、そんな見方が
支配して、円を売ることに注力してきたのです。

株価の急落が一過性のものにとどまり、円安、株高が
進む場合でも、今回の円高、株安の教訓は、
1カ月ぐらいは持ちそうな感じはします。

あとは、米国の経済回復が本物なのか、
欧州の不安は再燃しないのか、こうした問題を
見極めていく動きが続くと考えています。

予想レンジは、
ドル円が98.20〜104.20円、
ユーロ円が137.20〜135.20円、
英ポンド円が147.20〜155.20円、
ドル円が95.20〜101.20円。