オーストラリアのボーウェン新財務相、難しい課題に直面

オーストラリアの与党・労働党の党首選でラッド氏が
勝利したことを受け財務相に就任したボーウェン氏は
難しい課題に直面している。

26日に実施された労働党の党首選では、ラッド氏が
ギラード首相に勝利し、首相に返り咲いた。
ギラード首相の退陣に伴い、スワン財務相も退任。
後任にはボーウェン移民相が就任した。

ボーウェン財務相の任期は、9月に予定されている
総選挙までの数カ月になる可能性が高い。

世界的な景気低迷が、約20年続いたオーストラリアの
経済成長への重しとなるなか、ボーウェン財務相は
世論調査で労働党支持率を引き上げるとともに、
党内分裂懸念を払しょくする必要がある。

ボーウェン財務相は27日、議会での質疑応答で
「オーストラリア経済は力強く、安定している。
われわれには経済の先行きを楽観視する根拠がある」
と語った。

一方で、豪ドル高を招いた中国主導の
資源ブームが変わりつつあることを指摘。

「中国経済は5年前と比べ、50％拡大している。
中国の経済成長ペース鈍化は引き続き国内経済に
大きな影響を与える」と述べた。