ニュージーランド中銀、5月はNZドル買い越しに転じる

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は27日、
5月の外為市場で差し引き9000万ニュージーランド
(NZ)ドル(7000万米ドル)のNZドル買いを
行ったことを明らかにした。
買い越しは4カ月ぶり。

中銀は4月に、ニュージーランドドル
貿易加重ベースで変動相場制移行後の
最高値を付けたことを受けて外為市場に介入。

ネットで2億5600万NZドル規模の
NZドル売り介入を実施している。
5年ぶりの大規模介入だった。

エストパックの上級ストラテジスト、
イムレ・スパイザー氏は、中銀が買い戻しを
実施して利益を確定した可能性があると指摘した。
NZドルは4月の中旬以来、対ドルで10%超下落している。

米連邦準備理事会(FRB)が年内に資産買い入れを
縮小するという見通しから高金利通貨が
売られていることが背景にある。

中銀による5月のNZドル買い越し額は、
2011年3月の5億2500万NZドル以来の大きさ。