メルケル独首相、再選ならあらゆる増税に反対と明言

メルケル独首相は23日、属するキリスト教民主同盟
(CDU)のテレビチャンネルでの演説で、9月22日の
総選挙で再選されればあらゆる増税を阻止する姿勢を示した。

首相はすでに、最大野党の社会民主党SPD)が
掲げている富裕層に対する増税計画に反対の意向を
表明していたが、今回の発言で、より広範な増税
対象としている可能性が出てきた。

首相は「(多くの有権者にとって、総選挙は)ユーロの
安定と可能であれば全員に対しての雇用と、わが国の
経済を強くすることが争点だ。そのためには安定的な
状態が必要で、つまりは、あらゆる増税は誤りだ
ということだ」と述べた。

増税は必ずしも税収増加につながらないとも主張した。

世論調査では総選挙でメルケル氏が再選され、3期目を
務めることになるとの見方が大半だが、中道右派
自由民主党との連立を継続できるかどうかに関しては不透明。

SPDとの大連立の必要が生じかねず、その場合、
増税が最も議論の分かれる問題となることも考えられる。