香港、人民元取引銀行に翌日物資金など供給へ

香港金融管理局(HKMA)は25日、オフショア人民元取引を
行う銀行に対し、翌日物資金などを供給する方針を明らかにした。

オフショア市場での流動性ひっ迫を防ぐ狙いがある。

HKMAが保有する人民元資金を活用して1日当たり最大で
総額100億元を供給し、銀行の流動性需要に対応する。

翌日物資金のほか、中国人民銀行中央銀行)との
4000億元の通貨スワップラインを用いて1日物資金も供給する。

HKMAのノーマン・チャン長官は声明で、人民元
流動性供給を強化することで、人民元取引を行う
銀行の流動性管理を支援するとともに、オフショア
人民元取引の中心地としての香港のいっそうの発展を
促すと表明した。

中国本土では先月、流動性ひっ迫が加速して短期金利
急上昇したが、オフショア市場もこのあおりを受けた経緯がある。

HKMAはこれまで、7日物資金を通じて銀行に流動性
供給してきたが、期間の長さや金利の高さから、
市場参加者の間では不評だった。