ユーロ圏の銀行、第2四半期に融資基準を引き締め=ECB調査

欧州中央銀行(ECB)が24日発表した四半期ごとの
銀行貸し出し調査によると、第2・四半期にユーロ圏の
銀行の資金調達環境は改善したものの、銀行は企業向け、
住宅ローン向けともに融資基準を引き締めた。

7〜9月期に一段の融資基準引き締めを
見込む銀行は減少した。

ECBは第2・四半期について、「借り手のリスクと
マクロ経済の不透明感が、引き続き貸出政策を
抑制する主因となった」と指摘した。

企業の借り入れと住宅ローン向けの基準を
引き締める一方、銀行は消費者信用向けの
基準を2007年以来初めて緩和した。

ECBによると、調査に参加したユーロ圏の銀行のうち、
第2・四半期に融資基準を厳格化したと回答した割合から
緩和したと回答した割合を差し引くと7%となり、
比率は第1・四半期と変わらなかった。

一方で、銀行は資金調達環境は和らいだと回答した。

ECBは「2013年第2・四半期において、前回調査と
比べてより限定的な幅ではあるものの、銀行は全ての
資金調達カテゴリーで一段と環境が改善した
と回答した」とした。