夏枯れ?

今週も為替市場は、夏枯れ相場の感を
強くするものと思います。

米国では、引き続き緩和縮小を巡る思惑や
米経済の中身を精査する動きが強まるものと思われます。

この結果、予測を逸脱するような報が流れると
ドルが動揺する可能性があると思います。

これも、ドルにとっての良い材料、悪い材料が
出るなかで、差し引きゼロとなる可能性が
少なくありません。

欧州は、中央銀行の金融政策を
見極める動きになりそうです。

結果として、何もしないということで
落ち着いてしまうのではないかと考えています。

ただ、実際に何もしないこと、あるいは何かしたことで、
相場は動意付くものと見ています。

普通に考えれば、欧州の金融危機は終わっておらず、
せめて景気が回復傾向にあれば良いのですが、
これも不透明感が強い状態です。

ユーロ売りに飽きた結果として、
ユーロが買い戻されているのです。

ドルに悪材料が出た、円に悪材料が出たと
言ってはユーロが買われるという、
消極的な理由でしか、ユーロが動かないと思います。

この中、日本は参議院選挙も終わり、
目先の大きな材料が出尽くしました。

結果は、与党の圧勝で、数を頼りに
どんな政策を打ち出して来るのか注目されます。

安倍内閣の本質が出てくるのは、
8月15日に近づく場面ででしょう。

例年通り、靖国神社を閣僚が参拝するのか、
安部首相自らが参拝を行うのか、中国や韓国は
強い関心を持って見つめています。

その期待通りの参拝を行えば、
米国からも一言あるかも知れません。

米国も安倍内閣の危うさを感じるかも知れません。

そんなことが、日本の孤立に繋がり、
それが日本売りを意識させるかも知れません。

あとは、日本の夏期休暇を控えた、ドル買い、
ドル売りが、相場を動かす材料になると思います。

予想レンジは、
ドル円が94.20〜101.20円、
ユーロ円が125.20〜132.20円、
英ポンド円が146.20〜153.20円、
ドル円が84.20〜92.20円。