ECB、各国中銀による緊急流動性支援の実施規則公表で合意＝独紙

独紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングは29日、
ユーロ圏各国中銀による銀行への緊急流動性支援（ELA）の
実施規則を公表することで、欧州中央銀行（ECB）当局者が
合意したと伝えた。

同紙によると、規則では、各国中銀が自国の国債が
ECBのリファイナンスオペの適格担保から除外された
場合などの緊急時に、自らの権限で支払い能力のある
銀行に対しELAを提供する可能性がある。

またECB理事会は、対象銀行が支援を受ける基準を
満たしているかどうか2週間ごとに判断する。

支援を停止する場合には3分の2の支持が必要という。

これまでギリシャ、キプロス、
アイルランドの銀行がELAを受けている。

ELAをめぐっては、不透明かつ、支払い能力のない
銀行に中銀の資金をつぎ込んでいるとの批判が出ていた。

ECBの広報担当者は報道に関するコメントを控えた。