イタリア首相、欧州のギリシャ支援を強く批判

イタリアのレッタ首相は29日、ギリシャ債務危機への
欧州の対応について、同国政府に求めた厳しい緊縮が
リセッション(景気後退)を深刻化させ、欧州全体で
失業問題の悪化を招いたとして強く批判した。

レッタ首相は訪問先のギリシャで「ギリシャをめぐり
過去数年間に欧州が深刻な誤りを犯したことは
間違いない」と言明。

タイミングも手段も間違っていたとし、「適切な時期に
適切な方法で介入が行われなかったために危機が
悪化した」との見方を示した。

また、ギリシャに対する欧州の当初の態度が
異なっていれば、危機は異なった展開に
なっていただろうとし、金融市場の混乱や
欧州全体の失業問題もそれほど深刻化しなかった
はずだと述べた。