ギリシャ追加支援は協議せず、見直しは来春以降に=アスムセンECB理事

ギリシャの改革の進展状況について同国当局者と
協議するため現地を訪れている欧州中央銀行(ECB)の
アスムセン専務理事は21日、第3次支援について
同国当局者との話し合いはなかったと明らかにした。

その上で、ギリシャが現行の支援プログラムの条件を
満たす限りはユーロ圏として同国の債務削減を支援すると述べた。

ギリシャをめぐっては、ショイブレ独財務相
前日、第3次支援が必要になると言明した。

アスムセン理事は、ギリシャ政府高官との協議で
新たな支援についての議論はなかったと指摘。

「われわれはこの件については話し合っておらず、
現行のプログラムを成功させ、さらなる成長と
雇用に結び付けることに力点を置いている」と述べた。

その上で、ユーロ圏が昨年、ギリシャが現行支援プログラムの
条件を満たすとともに基礎的財政収支の黒字化を達成することを
前提に、同国が市場に復帰するまで支援を行うと確約したことに言及。

「これは昨年11月の決定であり、公に知られていることだ。
新しいことはなく、付け加えることも何もない」とし、
「展開を見守るなら、ギリシャが年間ベースで基礎的
財政収支の黒字化を達成したかどうかが分かるのは
来春以降になる」と述べた。