ギリシャ、忍耐強い改革の実行が必要=アスムセンECB理事

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は、
ギリシャ政府に対し経済改革を忍耐強く実行するように求め、
同国当局者との協議を終えた。また、改革が
実を結びつつあるという見方を示した。

アスムセン理事は、「改革で始めたことを続行し、
今までの進展を台無しにせず、忍耐強さを示すように
わたしは求める」と述べた。

「第2・四半期の成長率を見れば、安定化の初期の兆しが
見受けられる。ただもちろん、これは痛みを伴う過程で、
失業率は許容できない水準に達している」と指摘した。

同理事のギリシャ訪問に際し、ショイブレ独財務相は、
ギリシャへの第3次支援が必要になると発言している。

ギリシャ中央銀行の当局者によると、プロボポラス中銀総裁は
アスムセン理事に対し、ギリシャの銀行救済プログラム向け資金は
80億ユーロ程度の余裕があり、リストラとコスト削減を
もってすれば、これが130億から140億ユーロに拡大すると伝えた。

年内に行われる銀行ストレステスト(健全性審査)の結果
必要となる資本不足の穴埋めを補うのに十分な額になるとみられる。

これまでに決まった対ギリシャ支援は合わせて約2400億ユーロ。