英経営者協会が高速鉄道計画の撤回求める、「採算取れず」

英経営者協会(IOD)は27日、ロンドンと
インドグランド中部・北部を結ぶ高速鉄道
「ハイスピード2(HS2)」の建設計画について
採算が取れない、との見方を示し、
政府に計画の撤回を求めた。

政府は同計画について、数千人の雇用を生むほか、
地方都市とロンドンの間の移動時間が短縮されて
企業にとってもプラス、と主張している。

ただ多額のコストや、敷設工事の影響に対する懸念から、
野党幹部や周辺住民らが反発。
与党支持層の一部でも反対の声が上がっている。

IODディレクターのウォーカー氏は「政府は1つの
大規模案件にのめり込むのではなく、多数の
小さなプロジェクトに目を向けるべきときだ」とし、
既存の鉄道網や駅、トンネルの改修を行うべきと述べた。

調査によると、高速鉄道計画について投資する価値が
あると考えているのは、IODメンバーの27%にとどまった。

また、ビジネスにとって重要との回答は40%強となり、
2年前の54%から低下した。