ブラジル経済は「小型の危機」、FRBに責任の一端=財務相

ブラジルのマンテガ財務相は26日、ブラジル経済は
「小型の危機」に見舞われているとの認識を示した上で、
その原因として、米連邦準備理事会(FRB)が分かりにくい
メッセージを送り、世界の市場を混乱させたためだと指摘した。
サンパウロでの財界首脳との会合で述べた。

同相は、ブラジルの外貨準備が過去最高水準に
あることや、公的債務が低水準であることを指摘。

こうした要因が、通貨レアルの下落や、国内外の
経済成長低迷から、ブラジルを守るだろうとの見方を示した。

同相は「われわれは小型の危機に見舞われている。
ただし2011年、12年の欧州危機時と比べると
それほど深刻ではない」と述べた。

同相は、緩和縮小をめぐるFRBと市場との意思疎通には
問題があり、新興市場の通貨・株式の乱高下をもたらした、
との見方を示した。