低金利長引くほど緩和解除困難に=バイトマン独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
イトマン独連銀総裁は29日、低金利
継続期間が長引くほど、金融政策の効果は薄れ、
緩和措置の解除は困難になるとの認識を示した。

ECBはこれまで、金利を歴史的低水準に引き下げ、
金融機関への無制限の資金供給を継続しているほか、
7月にはフォワドガイダンスとして金利を「長期間に
わたり現行水準もしくはそれを下回る水準」に
維持する方針を打ち出している。

総裁は講演のなかで、ECBの対応について、原則的には
正しいとする一方、「低金利の継続に伴って金融緩和の
効果は薄れ、金融安定のリスクは増大するほか、出口戦略の
実施も一層困難になる」と述べた。

6月には国際決済銀行(BIS)も
総裁と同様の趣旨の見解を表明している。