市場はECBの早期利上げ見込むべきでない=オーストリア中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・
オーストリア中銀総裁は、インフレ期待が抑制されている限り、
金融市場はECBが近い将来に利上げを実施すると
予想すべきでないと指摘した。

また、新興国市場の混乱は現在のところ、ユーロ圏に
直接的な影響を及ぼしていないとした上で、そうで
あり続けると判断するのは時期尚早だとの見解を示した。

総裁は「ECBのフォワドガイダンスは、金利
現在の水準、あるいはそれ以下にとどまるよう
金融政策が実施されることを明確にしている。
これの解釈は近い将来利上げが排除される
というものだ」と指摘。

一部のECB政策当局者は異なる解釈をしているが、
これが適切な解釈だと考えていると加えた。

また「重要なのはインフレ期待の安定だ。こうした期待が
安定している限り、フォワドガイダンスは利上げを
見込む必要がないことを市場に示している」と語った。

29日に述べた内容が30日公表された。