緩和政策、英経済が自律成長できるようになるまで継続=中銀総裁

カーニー英中銀総裁は、英デイリー・メール紙の
インタビューで、英経済が自律成長できるようになるまで、
緩和的な政策を継続するとの姿勢を示した。

「われわれが提供しようとしている刺激策の規模は最低限だ。
必要であれば追加する可能性もあるが、これ以下にはならない。
それははっきりしている」と述べた。

また、政府が81%出資する英銀ロイヤル・バンク・オブ・
スコットランドRBS)の長期的な計画をめぐる不透明感を
払拭すべきだとの見方も示した。

このカーニー総裁のRBSに関する姿勢は、将来的な
不透明感から同社の貸し出しを維持する能力が
損なわれていると主張していたキング前総裁に同調するもの。

キング前総裁が提唱し、議会委員会が勧告したように
RBSを分割すべきかどうかに関する示唆は与えなかったが、
現状のままでいることが悪影響を及ぼすものだ
との認識は示した。

カーニー総裁は、銀行システムの中核部分が
「相当修復された」と指摘したものの、求められる
状態ほどは力強くないとしている。

また、金融政策に関する指針を提供することの焦点は、
銀行の貸し出しや企業の借り入れという点で信頼感を
醸成することにあると述べた。

ただし、貸し出し全般が急増すると見込むことは
誤りだとし、必要なのは拡大しつつある企業
向け貸し出しの増加だと指摘している。