G20首脳が金融規制改革で一段の協調確認、完了見届けると再表明

ロシアのサンクトペテルブルクで開かれた20カ国・地域
G20)首脳会議では、金融規制改革をめぐり、一段の
協力体制で臨むことを改めて確認した。

金融安定理事会(FSB)に大手銀行への資本増強策に
関する提案を2014年末までに策定するよう求めたほか、
大手保険会社向け自己資本強化ルールを策定し、
「影の銀行」(シャドーバンキング)に対する新規制を
期限までに実施するよう求めた。

サミット声明は「われわれは規制改革に向けた勢いを
最後まで維持する決意を表明する」とし、前回までの
声明よりも協力体制を一段と強調する表現となっている。

G20は世界の金融システムをリスクにさらすことなく
改革を成し遂げるまで改革案の進ちょくを見守るとした。

大手金融機関に、経営難の際に公的資金による救済を
避けるため債券発行を認めることを定めた資本強化策について、
2014年末までに案を策定するよう要請したほか、
大手保険会社の資本強化に関するルール作成、
金融システム上重要な金融機関(SIFIs)の選定に
関するルールの年末までの策定を求めた。

また、シャドーバンキングに関する新規制について、
2015年からの実施に向けて、進ちょくを確認しながら
進めていく計画を承認した。

欧州域内の分断は世界経済が直面する問題の1つ
との認識を示し、欧州各国は銀行同盟を「断固として
実施」していく必要があると指摘した。