インフレ圧力は依然抑制、イタリア財政にリスク=ECB月報
欧州中央銀行(ECB)は月報で、インフレ圧力は
引き続き抑制されているとし、当面は金利を
低水準に維持する方針を改めて表明した。
財政面では、イタリアの今年の財政赤字目標を
めぐりリスクが高まっていると指摘した。
7月までのイタリアの財政執行状況からみた
借り入れ必要総額は510億ユーロで、前年同期の
280億ユーロから拡大しているという。
イタリア財政は「金融セクター支援や延滞金の支払いが
主因で悪化しており、政府一般財政の2013年赤字目標
(国内総生産比で2.9%)達成に対するリスクが
高まっている」としている。
月報の論説部分はいつものように、先週の理事会後に
ドラギ総裁が読み上げた政策声明とほぼ同内容だった。