ECBの金融政策、必要な限り緩和的に=アスムセン専務理事

欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は26日、
ECBの政策は必要な限り緩和的であり続けると述べた。

また、各国中銀は緩和的な金融政策からの
出口で歩調を合わせるべきとの見解を示した。

アスムセン専務理事はベルリンで開かれた
米国商工会議所主催のイベントで、「われわれの
金融政策は緩和的で、必要な限り緩和的で
あり続ける」と語った。

ユーロ圏の状況は、ECBが緩和策を
解除する時期には至っていないと指摘。

その上で、特定の中銀の政策転換による影響が
他国に波及する可能性があるため、各国中銀は
金融政策で協調する必要があるとし、「市場を
動揺させぬよう、非常に明確な意思伝達が求められ、
世界的な協調が必要だ」と強調した。

米連邦準備理事会(FRB)は今月開催した
連邦公開市場委員会FOMC)で、
資産買い入れプログラムの縮小を見送った。

市場ではFRBが縮小に着手するとの見方が
大勢となっていたことから、FRBの決定は
大きな驚きと受け取られた。

米債務上限問題については警鐘を鳴らしつつも、
米国が現実可能な短期的解決策を見出すと
確信していると述べた。

同時に「米国は政府機関の運営継続を可能にするために
数カ月おきに債務の上限を変更するのではなく、
長期的視野で財政政策を立て直すべき」と言明した。